jeudi 21 juin 2007
ビザ申請に出かける
最後まで残っていた書類 (入学許可書) が届いたので、早速学生ビザの申請にフランス大使館まで出かける。快晴の週日の午前中、何の囚われもなく広尾界隈を散策するというのはこういう感覚を呼び覚ますのか。仕事をするということが本当によいことなのかどうか、考えてしまう。外国人で溢れかえったようなカフェがある。一瞬、ここはパリでは、と思う。大使館ではビザの開始日をいつにするのかを聞かれる。実際に学校が始る一月前まで遡って開始日とすることができるとのこと。私の場合、早めの出発もあるかと思い、そのように変更してもらった。その他には特に問題もなく終る。2週間後に出来上がるようだ。帰りがけに先ほど見たカフェに入り、これまでを振り返っていた。
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参考までにフランス大使館のホームページにある必要書類をあげてみると、以下のようになる。
1. 長期ビザ申請書
2. 証明写真
3. (仮)入学許可書
4. 滞在費の証明 (6000ユーロ以上の残高証明)
5. パスポート(残存期間が日本帰国予定日より3ヶ月以上) 、証明写真ページのコピー
6. ビザ料金 50ユーロ (ユーロ高のため8000円ほどになった)
7. 最終学歴を証明する書類 (英/仏文翻訳添付)
8. 履歴書 (フランス語か英語)
9. 動機書 (フランス語か英語)
10. フランス語レベルを証明できるもの (DELF、DALF、仏検など)
11. 学生ビザ申請者対象アンケート
samedi 16 juin 2007
入学許可書、届く
郵便箱を開けるといつものようにビラが溢れている。その中に数通の封筒があり、一通のエアメールが目に入る。見ると P1 からのものである。今週以降に会議があると予想していたので、意外に早いので驚く。早速開けてみると選考の結果が "favorable" とある。これで二ヶ月以上の 「待ち」 からやっと解放され、動き出せることになり一安心。
これまで私の中で埋もれていた営み、それは 「真・善・美」 についての人類の発見を探索する旅のようなものと言えるが、やっとその営みを自分の思うような切り口で進めることができるのか、という充足感が静かに押し寄せてくる。こういう感覚を味わうのは、本当に久しぶりである。おそらく、大学に入る前の春休み、あるいは米国に向かう前の状態に近いが、それよりもずっと穏やかで、しかもその喜びが深いような気がする。私のようなものに興味を示してくれたJG教授と選考に加わっていた大学の先生に率直に感謝したい。
lundi 4 juin 2007
フランス大使館にて
パスツール研究所創立120周年記念シンポジウム 「ルイ・パスツール:人類への貢献」が明日日経ホールで開催される。このシンポジウムに出席のため来日された研究所の理事長を囲む会が、この4月からパスツール協会の名誉総裁になられた常陸宮正仁親王殿下ご夫妻のご臨席のもと、フランス大使館で催された。幸いなことに、協会の方の勧めで常陸宮殿下ご夫妻に挨拶をする機会を得た。そこで私のこれからのプロジェについて話をしたところ、難しそうだが計画が成功するように祈っているとのありがたい励ましのお言葉をいただいた。実は、20 年程前私がニューヨークの研究所で仕事をしていた時に、ご夫妻が研究所を訪問され、親しく言葉を交える幸運に浴したことがある。20年を経てこのようなことが再び起こるとは、想像もできなかった。
このパーティで、二人の大使館の方と話す機会があった。折角なので私のプロジェを話してみた。そうすると反射的に、そのような学生のための奨学金を大使館が用意しているという話が出てきた。今年の分はすでに終っているので、2008年に挑戦してみては・・・というお話。彼らと話していて気持ちがよいのは、年齢の話が全く出ないことである。最初からそんな枠などはめて考えていないところがよいのである。さらに、哲学という話をすると、すぐに科学とのつながりを語り出すことである。私の話がよく通じるのである。日本人とではなかなかそうはいかない。これはヨーロッパにおける哲学、科学の歴史が彼らの精神に染み込んでいることの証左なのだろうか。そう思わざるを得ない、と今の段階では考えておこう。
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