lundi 4 juin 2007
フランス大使館にて
パスツール研究所創立120周年記念シンポジウム 「ルイ・パスツール:人類への貢献」が明日日経ホールで開催される。このシンポジウムに出席のため来日された研究所の理事長を囲む会が、この4月からパスツール協会の名誉総裁になられた常陸宮正仁親王殿下ご夫妻のご臨席のもと、フランス大使館で催された。幸いなことに、協会の方の勧めで常陸宮殿下ご夫妻に挨拶をする機会を得た。そこで私のこれからのプロジェについて話をしたところ、難しそうだが計画が成功するように祈っているとのありがたい励ましのお言葉をいただいた。実は、20 年程前私がニューヨークの研究所で仕事をしていた時に、ご夫妻が研究所を訪問され、親しく言葉を交える幸運に浴したことがある。20年を経てこのようなことが再び起こるとは、想像もできなかった。
このパーティで、二人の大使館の方と話す機会があった。折角なので私のプロジェを話してみた。そうすると反射的に、そのような学生のための奨学金を大使館が用意しているという話が出てきた。今年の分はすでに終っているので、2008年に挑戦してみては・・・というお話。彼らと話していて気持ちがよいのは、年齢の話が全く出ないことである。最初からそんな枠などはめて考えていないところがよいのである。さらに、哲学という話をすると、すぐに科学とのつながりを語り出すことである。私の話がよく通じるのである。日本人とではなかなかそうはいかない。これはヨーロッパにおける哲学、科学の歴史が彼らの精神に染み込んでいることの証左なのだろうか。そう思わざるを得ない、と今の段階では考えておこう。