vendredi 31 août 2007

入居準備完了



昨日はスピノザさんを読んだあと、メトロに乗る。乗換を予定していた駅が工事のため、急遽予定を変更して左岸をセーヌ沿いにのんびりと半周した。最早観光客としての目はなくなっていて、非常に落ち着いて目の前の景色を眺めていた。すでに見たことのあるところは、当時呼び覚まされた感情や感覚を参照しながらの散策となった。

今朝、不動産屋さんに最後の署名をするために出かける。担当のダビッドは相変わらず元気一杯で、もう一月経ったのでフランス語も少しは上達しただろう、などと言って以前にも増して早口でまくし立てていた。この一月は日本での引越し準備でフランス語どころではなかったのだが。30分ほどですべてが終わり、明日鍵を貰い、晴れて新しいアパートの住人になることができる。2-3ヶ月前にも予想さえできないような展開である。これが結末ではなく、新たは始まりにしか過ぎないのだが。



jeudi 30 août 2007

巴里到着 arrivée à Paris via Amsterdam



一月ぶりのパリになる。成田では、準備不足から持参しなければならない荷物が多く覚悟はしていたが予想通りの展開となった。持ち込める手荷物は12kgまでと決められていて、いくらお金を払っても駄目、と言われる。仕方なくすでに重量オーバーのスーツケースに手荷物のオーバー分を移し計量すると29kg。郵送にした方が安いかもしれませんよと言われるもすでにその気力なく、受付嬢に哀れみを請い続ける。その甲斐あってか、最後は片目を少しだけ瞑って計量していただいたようだ。日本ならではのこととは思うが、これから学生の身、ありがたかった。

今回はアムステルダム経由。KLM乗員の対応もなかなか感じがよく、機内も心なしかゆったりしているように感じる。「この飛行機はパイロット2人で運航することになっていますが、今回は3名が搭乗しています。パイロットが客室内をうろちょろしていても (もちろん、もう少し丁寧に) ご心配なさらないように」 という機内アナウンスに少しにんまり。夕方、無事にパリのホテルに辿り着く。ここは隣の部屋の音は聞こえるものの、Wifi が無料で使える。タバコは吸えるのかをコンシェルジュの中年男に聞くと、「もちろん、全館禁煙です。でもたまに吸うくらいだったら、窓でも開けて吸えばいいでしょう。ヴォアラ!」 。この管理されていない、いい加減さが長旅の疲れを限りなく癒してくれる。ここに数日間お世話になった後、先月見つけたアパートに移ることになる。