jeudi 10 décembre 2015

ドクター発表会、そしてジャック・ヴェトリアーノ Journée « doctorants entrants » et Jack Vettriano

10 décembre 2008



今日は朝からドクター1年目の学生さんの発表会に参加。9時半から5時まで8人の発表を聞く。この会をオーガナイズしている先生は、最近産んだばかりのお子さんを抱え、あやしながらイントロのお話をしていた。日本ではなかなか想像できない光景であった。会の進行は15分のエクスポゼの後に15分のディスカッションが用意されていた。それぞれのテーマは、量子力学理論の解釈の多様性、バシュラールによる帰納の解釈、生物の定義とemergence (創発)、生物学における概念の問題、plasticityの問題(ニューロンでのお話ではなく、広く生物の持つ特徴としてのお話)、進化医学といわゆる医学の知の関係、進化に対する経済学的アプローチ、専門家とは何か、となっていた。

これだけ幅のあることになると理解するのは大変ではあるが、頭の柔軟体操にはなるだろう。いずれにしても体力がともなっていなければ集中力も維持できないことだけは間違いなさそうだ。ところで、彼らの話を聞きながら、もし来年テーズに進むとした場合には、という別の頭の体操をしていた。そうすれば、今から1年後にはこのような過程を経なければならないのである。それがこのわずかの間に可能になるだろうか、という率直な疑問が廻っていた。しかしこれは今考えても仕方のないことなので、その体操は途中で止めてしまった。

昼休みにはカルチエ・ラタンを散策。デジュネの後、大きなポスターを置いている店で400枚ほど見る。その中に初めての人がいた。
ジャック・ヴェトリアーノ (Jack Vettriano, born 17 November 1951) 

それだけを見ていたら何の印象も残さなかっただろうが、有名なフランスやイタリアの歴史上の芸術家の間に突如現れた時、新鮮な空気が流れてきた。余りにも現代的でコマーシャリズムの匂いさえ漂う絵ばかりだったので、アメリカの画家ではないかと思った。それらは乾燥した現代の風景を素人目にはそれほどの技巧も使わず描いていて、どれも何ということはない絵ばかりなのだが不思議な感覚が襲ってきた。帰ってウィキに行き、彼がスコットランドの画家で、絵は16歳で学校をやめてから趣味として始めたので独学であることを知る。


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dimanche 27 décembre 2015


 この記事の前段にある頭の体操は、こちらに来た当初からやっていたように思う

僅か3か月、半年で提示されているプログラムを処理できるのかという疑問がその核にあった

以前にも触れていると思うが、そこで対照となったのが日本のフランス語学校での経験である

しかし、実際にその中に入ると大きな化学変化が起きたように思う

その繰り返しでここまで来たのではないだろうか

教育の過程とはこういうものだったのかということを身をもって経験していたことになるだろう

 



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