vendredi 31 juillet 2015

生きるために生きるのか、死ぬために生きるのか Vivre pour vivre ou vivre pour mourir

31 juillet 2008


厚労省から平成19年度の平均寿命、平均余命が発表された。

平均寿命・平均余命

平成19年簡易生命表(男)
平成19年簡易生命表(女)

こんな数字が出されても、今までであれば他人事のように見るか、全く無視していた。自分には関係のない数字に思えたからだ。今若い方も同じような感覚ではないかと思う。あるいは、お年を召している方の中にもそういう方はおられるかもしれない。

しかし、今の私は違うようだ。これまでは永遠に生きると信じていた。それがやっと数年前、そうではないと初めて悟ることになった。この数字に従えば、あと20数年でこの世から跡形もなく消え去ることが確実であることを理解したのだ。

こんな数字にお構いなしに現世を謳歌しましょうという考えではなくなった。つまり、生きるために生きるというところから、終わりを意識した生き方に変わって行ったのだ。死ぬために生きるのである。こう書くと、どこかに悲愴感が漂っているように見えるかもしれないが、その反対である。この世のすべてが全く違っ て見え始めたのである。この世のすべてが輝きを持って見え始めたのである。

われわれは死に至る病を抱えている存在であるとはっきり理解できた時、病める人、死に至る病を持っている人が向こう側にいる人から実はわれわれと何も変わらない、われわれと全く同じ側にいる人間として戻ってくる。これこそしばしば忘れられている医療の原点になければならない認識ではないだろうか。いつまで生かされるのかはわからないが、その最後までの時間が何ものにも替え難いものに思えてくる。そして、今更のように一期一会というありふれた言葉が大きな意味を持ってくる。


パリの夏も結構な暑さであるが、今日の夕方は少しだけ湿ってくれた。
遠く雷光も時折眼に入る。
今、涼しい風が流れている。


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31 juillet 2015

わたしの死生観とでも言うべきものが、ここに書かれてある

この見方は、今も変わっていない

この記事のタイトルに絡めて言えば、死(終わり)を意識して生きるということになるだろうか


昨日、2014年の日本人の平均寿命が発表になった

女性86.83歳、男性80.50歳で、いずれも過去最高を更新したという

女性は前年より0.22歳延びて3年連続で長寿世界一

男性も0.29歳延び、香港(81.17歳)、アイスランド(80.8歳)に次いで3位タイ

3位にはシンガポール、スイスが並んでいる

因みに、2007年の平均寿命は、女性が85.99歳、男性は79.19歳

7年で、女性が0.84歳、男性が1.31歳延びている    


素晴らしいことだが、その間活力を保つことができるのかがより重要な問題になるだろう

そして、いくら寿命が延びようが最期が来ることに変わりはない

この認識からしかこれから先の歩みは見えてこないのではないか

終りを知り、初めて人間は意味を探るようになるからである





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