mardi 18 décembre 2007
アイディアより言葉
パリを1週間空けただけで、以前の精神状態に戻すのに2-3日が必要であった。異なる言葉の世界から帰って、出発前の状態を思い出してみるとそれくらいかかっていた。目前に迫っているミニメモワールもさっぱりよいアイディアが浮かばない。どうも最初から大きな (漠然とした) テーマを頭に描いているためだろう。もっと絞り込まなければならないのだが、全くの異分野から飛び込んで来て3ヶ月の今の気持ちとしては、1年間じっくりこの世界に浸った後でテーマを絞りたいというのが正直なところである。そんなに急がなくてもよいだろう、可能であれば1年くらい留年してもよいという気持ちが強いのだ。ただ私のことだから、来年も同じことを言っている可能性が高いので、この時期に何とかしなければならないのだろう。
それからアイディアに関して言えば、言葉の影響は無視できない。英語の世界にいた時もそうだったが、最初から外国語で考えようとすると発想が著しく制限されてしまう。何とそれに気付いたのがつい最近という呑気さである。今回も反省した跡は全く見られず、最初からフランス語で考えようとしている。その蓄えがないのだから考えが進むはずはなく、いつもふわふわした状態でこの数ヶ月を過ごしていた。どうもテーマを考えるよりもよくわからないフランス語の世界に浮いている状態を楽しんでいた形跡もある。こうして見ると、私の場合、アイディアよりもまず第一に言葉に興味があるような気がしてきた。少し考え直さなければならないと思うが、これまでに染み付いた頭の使い方の癖を直すのは並大抵ではなさそうだ。
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