lundi 3 décembre 2007
ある日の小さな出来事
先日のENSでの講義に30分ほど早く着いた。部屋を覗くとピアノを弾いている人がいる。入って聞いてもよいかと尋ねると、その快活な女性はどうぞどうぞ N'hésitez pas ! と言って私を招き入れてくれた。講義が始るまでその演奏を聴いていた。ピアノから出る音は何のこだわりもなく自由奔放にそこら一面に舞い上がるような曲だったので、作曲家を確かめるとプーランク (Francis Poulenc) であった。その名前を聞いて、そう言えばフランスには私がその昔関わった曲を作った人だけでも大勢いるな、と改めて感心する。記憶を手繰ってみると、次のような人が出てきた。
Erik Satie
Georges Bizet
Hector Berlioz
Maurice Ravel
Offenbach
Olivier Messiaen
Gabriel Fauré
Paul Dukas
César Franck
Gounod
Darius Milhaud
André Jolivet
Jacques Ibert
Chausson
Pierre Boulez
Saint-Saëns
François Couperin
Roussel
Henri Tomasi
Vincent d'Indy
Charpentier
Rameau
私が思いつくだけでもこれだけの作曲家である。今、フランス音楽の現場にもいることを実感。しかし、ラジオで済ませるばかりで、なかなか生の音に触れることができない。
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週末の研究所図書館。持って行ったパソコンを立ち上げ、スクリーンを覗き込んでいる時、後ろから人が来て私の横に立っているような気配を感じた。そんな人がいるとは考えられないので、何かおかしなことでも仕出かしたのかと思ってそちらに顔を向けると、女性がケーキの箱を持ってこちらに差し出している。
「なぜですか。何かあったのですか」
「だって残ってしまったんですもの」
「メルシー」
そう言って、デーニッシュを一つ取った。それからはほんわかした気分で、時間がゆっくり過ぎていった。
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やはり雨の週末の昼下がり。パンを買いに外に出る。意外と横から来る風が強い。ブランジュリーではケーキと目に入ったフィセル・フロマージュを買うことにした。こちらでは初めてになる。
「このフィセル、半分に切ってもいいですか」
「雨が降っているからですか」
「ウィ、ヴォアラ」 (と言って、袋の中に入れてくれた)
「メルシ、、オルヴォワール」
店を出ると、久しぶりにサラ・ブライトマンの Classics というアルバムを聞きたくなっていた。雨の日の気分にぴったり来るのではないかと思ったからだ。歩き始めると、彼女の歌声が滲み入ってきた。昔の記事を見てみると、年末に聞きたくなるアルバムでもあるようだ。以下にいくつか。
Winter Light (Preisner)
Pie Jesu (Andrew Lloyd Webber)
Turandot, opera Nessun Dorma (Giacomo Puccini)
Time to Say Goodbye (Francesco Sartori)
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