mardi 24 avril 2007
Master のプログラムを見る
私が希望している大学のサイトから Sciences humaines et sociales のプログラムを取り出してみる。パリの4つの大学 (P1, P4, P7, ENS) が参加して構成されているそのコースは、私のために準備されたかに見えるほど、こちらの求めるものに溢れている魅力的なコースである。アメリカの大学は全く調べていないが、少なくともヨーロッパではここにしかないというこのサイトの宣言が、満更自己宣伝だけではないと思わせてくれるくらいである。
その中に参考文献が紹介されているものもある。プログラムは昨年のものだが、こういう分野である、1年の違いなどほとんど意味がないだろう。自然科学の分野との大きな違いだ。そこには今までに名前だけ聞いたことのある人、全く聞いたことのない人などが並んでいる。不可能であることはわかっているものの、そのすべてを知りたくなってくる。まさに、パスカルの "peu de tout" (すべてを少しずつ) の世界である。これまでに感じたことのない純な好奇心が、尽きることなどないかのように溢れてくるのだ。どうしてこれほど惹かれるのだろうか。その理由はわからない。それは、あたかも人間存在についての興味がこれまで気付かないうちに静かに溜り続け、今堰を切って溢れ出してきたかのように見える。早くこれらの人々とともに歩むことができる環境に身を置きたくなっている。
ところでフランスの大学教育のシステムが、少なくとも私にはわかりやすく変わっていることに気付く。LMD というシステムで、Licence, Master, Doctrat の頭文字をとったもの。バカロレアの後、順調に行けば、それぞれ3年、2年、3年で修了することになっている。EUの他の大学との交流を可能するためのようである。ただ、Licence と Master は以前は年単位だったようだが、LMDでは Semestre 制を導入。1年を2学期に分け、それを順次クリアしなければ上に進めないことになっている。私のようなのも含め、いろいろな学生が来ることを予想してのことなのだろうか。学生にとっては大変である。