mercredi 7 octobre 2015

本格始動

カルチエラタンのある書店にて


新しい季節が本格的に始った。今朝9時からのクールに向かう。今回も改めて皆さんの自己紹介から始った。M1とは明らかに異なり、研究の面が強調されてい る。と同時に、M1では所謂大学生と同じような雰囲気が残っていて、それはそれで懐かしい雰囲気があり嫌いではなかったが、単に教室に顔を出すだけで物足 りないものがあった。しかし、M2では学生間のやりとりが日常的に起こりうる雰囲気が漂っていて、日本での生活に近いものがある。今日の中休みには、内科 のお医者さんと一緒に近くのカフェでお話をした。彼は今も病院に勤めているが、時間を見て哲学を始めることにしたという。もともとはテーズから入りたかっ たのだが、先生からまずM2で周りの様子を見るように助言されたという。私の道とも重なりそうな方で、これからもコンタクトを取ることになるだろう。高校 で哲学の先生をやっている方がいたので、いずれこちらの様子を聞いてみたい。それから、M1では18世紀、特にディドロを研究してきたという女子学生とも 話をしたが、彼女も言葉を交わし始めると頬を染めていた。これまで話をした女子学生はほとんど例外なくこのような反応を示したが、未だになぜかわからな い。

クールのやり方は、毎週4-5編の文献を教授が送ってくるのでそれのレジュメを作り、ディスカッションする。前期の終わりには15 ページ程度のエッセイと前もって与えられた12のテキストについての口頭試問(20分)があるという。それから最初の説明会で話のあったメモワールについ てのエクスポゼ(30分程度か)が来春に予定されている。仕事をしている人もいるためか、毎週最低でも5-6時間は読むための時間を確保するようにとの指 示もあったが、私の場合にはこれではとても足りないだろう。

今日のクールを聞きながら教授の一言一言に納得して(?)くすくす笑いながら 聞いている学生がいたが、なかなかよい。このような反応は日本人では見たことがない。同時に、話を聞く態度がリラックスしているように感じる。教える方も ある事実を語っているのだが、上から授けるという姿勢や力みが全く感じられない。自らの思索の過程を自らが楽しんで語っているのがわかり、好感が持てる。 歴史的な考察が主であったが、歴史と寄り添うような姿勢や昔の人の頭の中を感じながら話しているような印象があり、非常に落ち着いて見える。また宗教関連 のことも日常感覚で話しているのだが、残念ながらその感覚はわからない。


朝の3時間のクールを終え、カルチエ・ラタンを歩いてい つものカフェに向かう時の気分は何とも言えないものがある。新しい世界に触れた興奮と心が開いていく満足感を引き摺りながら、これから動き始めようとして いる町の新鮮な空気の中を通り抜けて行く。全身が洗われる瞬間である。




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mercredi 7 octobre 2015

講義を聞くだけでは物足りなさも感じていたとあるが、M2のインタラクティブなクールは非常なストレスだったことも確かである。それは最後まで続いた。

あれから7年経ったことが分かるのは、ここに登場しているお医者さんはこの何年か後に急死された。そして、頬を赤らめていた女子学生は今やその面影はなく、逞しい若手になっている。

細かいクールの課題まで書かれているが、フランス語を始めて7年目、フランス2年目でよくやったものである。教授連中の語りの中に、言葉に対する細心の注意と彼らの中にある歴史感覚の違いを感じていたが、その頃の記事になるだろう。

それから、クールの後にカルチエラタンに出た時に感じる、未だにどう形容してよいのか分からないが、心がこれまでになかったような空気で満たされる時間が非常に新鮮であり、刺激的であった。それは純粋に新しいところに向かって進む力を与えてくれていたように思う。こちらで初めて体得した「そのものだけのために学ぶ」という心は、このような経験の積み重ねの中でを生まれてきたのではないだろうか。今改めて、そう感じる。






 

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