mercredi 28 octobre 2015

パトリック・フォルテール博士、微生物を語る Patrick Forterre parle des microbes

28 octobre 2008
 


先週、度が合っておらず、しかも焦点の範囲が狭いレンズを使っていた眼鏡を作り直してもらうことにした。出来上がる日だったので出かける。レンズは手元に届いているがまだフレームに入れていないのでもう少ししてから来てくださいとのことで時間を潰す。これ以上範囲の広いものはあるのか聞いてみたが、これが最高だと言う。諦めの気持ちで戻ってみると前回よりは明らかに良くなっているが、これまでの方が見やすい。ただ、頭痛と眩暈がしそうな前回のものと違って慣れると何とかなりそうな印象である。今日から使ってみることにした。

午後から研究所へ。入り口にあった案内で1時間ほどで講演会が始ることを知る。今年の2月にあった 「生命を定義する」 というコロックで話を聞き興味を持ったフォルテールさんが「微生物:友か敵か」という題で話をするという。予定を変更して聞きに行くことにした。

非常に面白い話であった。彼の話は時間軸が永遠に近いほど長く、生命の歴史を感じるので気持ちが良い。微生物が友か敵かという二分法では答えが出ないことがわかる。前回も聞いたことだが、目に見える動物、植物、カビの類は恰も地球の主役のような顔をしているが、微生物こそ圧倒的に多いのである。微生物こそ主役で、それ以外は添え物だと今回も主張していた。現に微生物はわれわれの外だけではなく内にも溢れている。外のものはしばしば悪さをするが、内のものは普段はわれわれのためになっている。さらに、微生物がないと気分を晴らしてくれるわれわれ(私)の偶の楽しみも味わえなくなるだろう。植物を合法化でもしないとならないかもしれない。彼らが先に生まれているせいもあるのだろうが、われわれの遺伝子の80%くらいはウイルス由来である。この世界の出来事はその善悪を直ちに決め付けるのではなく、まずあるがままの姿を見て、理解しようとすることが大切なのだろう。

今回の話の中に私が考えている問題の重要なヒントになりそうなことが隠されているように感じたが、まだどうつながるのかはわからない。それから興味深い科学者が数人紹介されていた。これから少しずつ調べて行きたい。会場は外に向けての講演会だったようで、年配の方が多かった。講演終了後、英語訛りや外国語訛りも混じった質問が続出していた。フォルテールさんの方がこの辺で止めましょうと言って会は終った。終了後頭の中がシャッフルされたようになり、当初の予定が手につかなくなっていた。

閉館後、外に出ると雨。いつものようにそのまま歩く。いつからこれが気にならなくなってきたのだろうか。アパルトマンにつく頃には雨は上がっていた。



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mercredi 28 octobre 2015

ここにも書かれている通り、フォルテール博士の話は科学的にも興味深く、時に挑戦的なことも話すので面白い。今思い当ったのだが、表情はどこかテリー伊藤さんに似ていないこともない。今回書いたテーズにも微生物が重要なところで出てくるが、多くの示唆を与えてくれた。この中にある「微生物がないと気分を晴らしてくれるわれわれ(私)の偶の楽しみ」が何を指しているのか暫くの間よく分からなかったが、眺めているうちにお酒のことを言っているのかもしれないと思い当った。






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