vendredi 24 avril 2015

哲学の国フランス La France : Le pays philosophique ?

24 avril 2008

最近よくあることだが、一日置いて昨日のランデブーで出ていた話を思い出した。フランスが哲学の国かどうかという話題である。日本にいる時に講読していたフ ランスの雑誌に Le Point があり、このブログの前進「ハンモック」ではよく取り上げていた。その雑誌を見て最初に新鮮な驚きを感じたのは、すでに触れているが哲学者という肩書きを持った人がよく出てくるということだった。それからさらに進むと、雑誌の特集で哲学者が取り上げられることがしばしばあり、確かに日本とは違うと確信した。という背景があったので、ドイツからの留学生にも印象を聞いてみた。

彼の感想も私と同様で、このような現象はドイツでも見られない し、ヨーロッパの特徴というわけではないと言っていた。さらに続けて、フランスでは哲学が大学などに閉じ込められているのではなく、社会の中に出ている印象があり、ある意味ではモード化しているのではないかとの観察であった。確かに雑誌を扱う店では哲学関連のものが必ず目に付く。ドイツではむしろ文学を背景にした知識人が引っ張るような傾向があるとのことで、日本で知的にリードしているのはどのような人なのかと問いかけてきたので回答に困ってしまった。

日本の場合、すべてがスパンの短いものに終っていて、ある意味では消耗品のようになっている印象を拭えない。インテリといわれる人が軽くなり、マスコミで踊 るようになってしまったことも大きいのだろう。それは多数の人が求めているための結果にしか過ぎないのかもしれない。今、そんな流れには関係なく、自らの思索を深めている人がどこかにいそうな気もする。そういう人こそ、時を経て発見され、生き残る可能性が高いのではないだろうか。

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" La vérité ne se décide pas à la majorité des voix. La vérité est la vérité, elle se reconnaît. Mais cette vérité-là ne peut pas elle-même être reconnue dans le monde hyperpolitisé et hypermédiatisé où nous vivons et où toute valeur disparaît au profit du nombre. "

「真実は多数派の声では決まらない。真実は真実であり、自ずとわかるものである。しかしその真実は、すべての価値が数のために失われている極度に政治色を帯び、過度にメディア化されたわれわれの世界では認識できなくなっている。」

     "Le néo-libéralisme, ça n'existe pas !"
     Pascal Salin (né le 16 mai 1939 à Paris)
     professeur à l'université de Paris IX Dauphine





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