仏版ブログへのコメントの中で出会った。フランソワ・ヴィヨンとともに中世のこの詩人が好みだというFからのもの。時として、私の知らない人を紹介してくれるのでありがたい。
Wiki の記述によれば、彼に関する資料はほとんど残っていないという。この名前は本名ではなく、彼の態度や作品からの連想で付け(られ)たnom de guerre(芸名:日本語と同じ音になる?)ではないかと想像している。その元は、rude boeuf、rude oeuvre。例えば、こういう詩があるという。
「私は1261年1月2日結婚した。持参金も愛嬌もない年増の醜い女と」
おそらくシャンパーニュ生まれで、大人になってからはjongleur(吟遊詩人)をしながらパリに住んでいたようだ。彼の作品は、聖人伝、戯曲、時の権力への風刺を含んだ詩や人生の悲惨さを歌ったものと幅が広い。
1874年に出版された彼の全作品集の紹介では、彼の名前が最初に出てきたのは1581年出版の "Origine de la langue et poésie françoises" とのこと。その中で、同時代人が彼のことを口にしなかったということに注目し、そこには嫉妬があったのか、今でも見られる文学者間の感情の対立によるのか、その真偽は問わない。しかし、今でも見られる吟遊詩人とライバルとの間の沈黙については触れておかなければならないだろう、としている。
Rutebeuf (v.1230 - v.1285)
Wiki の記述によれば、彼に関する資料はほとんど残っていないという。この名前は本名ではなく、彼の態度や作品からの連想で付け(られ)たnom de guerre(芸名:日本語と同じ音になる?)ではないかと想像している。その元は、rude boeuf、rude oeuvre。例えば、こういう詩があるという。
「私は1261年1月2日結婚した。持参金も愛嬌もない年増の醜い女と」
おそらくシャンパーニュ生まれで、大人になってからはjongleur(吟遊詩人)をしながらパリに住んでいたようだ。彼の作品は、聖人伝、戯曲、時の権力への風刺を含んだ詩や人生の悲惨さを歌ったものと幅が広い。
1874年に出版された彼の全作品集の紹介では、彼の名前が最初に出てきたのは1581年出版の "Origine de la langue et poésie françoises" とのこと。その中で、同時代人が彼のことを口にしなかったということに注目し、そこには嫉妬があったのか、今でも見られる文学者間の感情の対立によるのか、その真偽は問わない。しかし、今でも見られる吟遊詩人とライバルとの間の沈黙については触れておかなければならないだろう、としている。
彼の詩にジョルジュ・ブラサンス(Georges Brassens)やレオ・フェレ(Léo Ferré)が触発されていて、実際に歌っている。例えば、
Leo Ferré - pauvre rutebeuf
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Que sont mes amis devenus
Que j'avais de si près tenus
Et tant aimés
Ils ont été trop clairsemés
Je crois le vent les a ôtés
L'amour est morte
Ce sont amis que vent me porte
Et il ventait devant ma porte
Les emporta
Avec le temps qu'arbre défeuille
Quand il ne reste en branche feuille
Qui n'aille à terre
Avec pauvreté qui m'atterre
Qui de partout me fait la guerre
Au temps d'hiver
Ne convient pas que vous raconte
Comment je me suis mis à honte
En quelle manière
Que sont mes amis devenus
Que j'avais de si près tenus
Et tant aimés
Ils ont été trop clairsemés
Je crois le vent les a ôtés
L'amour est morte
Le mal ne sait pas seul venir
Tout ce qui m'était à venir
M'est advenu
Pauvre sens et pauvre mémoire
M'a Dieu donné, le roi de gloire
Et pauvre rente
Et droit au cul quand bise vente
Le vent me vient, le vent m'évente
L'amour est morte
Ce sont amis que vent emporte
Et il ventait devant ma porte
Les emporta
Rutebeuf
Adaptation en Français moderne de la Griesche d'Hiver.
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