vendredi 10 avril 2015

ある日のフランス語クール Au cours de français langue étrangère

10 avril 2008

先日のフランス語のクールでのこと。フランス人は想像力が乏しいので(もちろん自虐的な意味合いを含めているのだろうが)、発音をしっかりしないと全く通 じませんよ、と先生。ある学生がエクスポゼでトルコ人がドイツで殺された事件について触れた時、トルコ人をトゥークと英語風に発音していたのに対しての言葉。私もそうなりがちだが、Turcはテュルクでなければ通じないですよとの注意。

その後、学生から出た質問(コメントか)がこの事件と「ドイツの」資本主義との関係を指摘したものだったので少々荒れる。それに対する方は、なぜドイツと特定するのか、どこの国の資本主義とも変わらな いのでは、ということだろう。ドイツの学生はなぜか顔を赤らめ困ったような顔をしていたが、、先生が少ししてから間に入った。もし日本からの若い人がいて、中国の学生が「日本の」帝国主義が、、、などという話を始めたらどのような反応をするのだろうか。残念ながら、私の取っているクールには中国人はいるものの日本人はいない。


以下に、クールで出ていた表現をいくつか。

日本では使ったことも習ったこともなかった対比"opposition"や差異"différence"を表す"si"や"autant... autant...."の使い方が面白かった。

"si"については、仮定や否定疑問文に対する肯定の答え、"si bien que"のような結果の使い方は皆さん馴染みがあるようだが、これは意外に盲点ではないだろうか。"si"の節と後の節との間に因果関係がないのである。例えば、ルソーはこう言っている。

 " Si la vie et la mort de Socrate sont d'un sage, la vie et la mort de Jésus son d'un Dieu. "
  (ソクラテスにとっての生と死は智慧から来るが、キリストの生と死は神のものである)

一方の"autant ...autant...." はこのようになる。

 " Autant il est charmant avec elle, autant il est désagréable avec nous. "
  (彼は彼女に対しては優しいのに、われわれに対しては感じが悪い)

学生の皆さんも"autant que"と口を滑らすことがしばしば。すぐに先生の鞭が飛んできた。それからそれほど珍しくはないと思うが、出ていた口語表現を。

 ● C'est pas sorcier. = C'est pas difficile.

 ● faire gaffe à qqch = faire attention à qqch

 ● faire une gaffe = gaffer = mettre les pieds dans le plat (へまをやらかす)
   上と同じgaffeだが、全く違う意味になる。
    gaffe = action, parole maladroite
    へまをやらかす人 = gaffeur, gaffeuse
   
 ● casser les pieds à qqn = ennuyer qqn (誰かを煩わす)

そして最後にモンテーニュの次の言葉が出ていた。

  " Les voyages forment la jeunesse. "

旅に関するモンテーニュの言葉で気がついたものをいくつか。

   " Je réponds ordinairement à ceux qui me demandent raison de mes voyages que je sais bien ce que je fuis, et non pas ce que je cherche. "

  " L'homme fait le voyage, le voyage fait l'homme. "

  " Il faut voyager pour frotter et limer sa cervelle contre celle d'autrui. "


  あと1週間ほどで2週間の春休みである。





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