jeudi 31 janvier 2008

荒野をゆくが如し



昨日、活力とユーモアと人をエンターテインできる精神に溢れた哲学科の若手と話をしながら、こちらに来る前に考えていたことを思い出していた。それは、以前ハンモックに書いた 「過去の自分を現在に引き戻す (VIVRE AVEC LE MOI DU PASSE)」 という記事にもつながることであるが、こちらで生活することは若き日の自分を横に見て、若干の感傷も抱きながらともに歩むような感覚ではないかと思っていた。それはどこかで、余暇を楽しむということにも通じるものであったかもしれない。しかし、実際にこちらで学生生活を始めると、そうではないということに気付き始めていた。そして昨日、学生の皆さん (と言っても先輩) と長時間一対一で話をしている時、それは全然違うということがはっきりと自覚できるようになっていた。そこには感傷の感情はなく、いつか来た道を歩くという感覚でもなく、全く新しい荒野を当て所もなく歩き始めているという図に近いものであった。しかし、その先にはぼんやりとして捉え所はないものの、先に歩みを進めることを強く促す何かが見えているような、そんな気がしていた。

今朝メールを開けると、早速そのうちの一人から参考文献が4編ほど届いていた。



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