Bruno Catalano, "J'attends"
毎日の写真を選ぶために、ファイルを何気なく眺めるのがひとつの楽しみになっている。今日の写真も何気なく撮ったものの一つで、展覧会のポスターである。もちろんその芸術家の名前を聞いたこともなければ、その作品を見たこともない。今回この写真を選ぶことになり、ネット上だが彼の作品と考えに触れ、興味を持ったので紹介したい。
紹介の言葉の中に、彼に霊感を与えているテーマが旅であるというのがある。仕事を始めてから旅行者を創り続けている。この写真にもあるように (と言っても今回じっくり見て初めて気がついたのだが)、体の一部が欠けている (フランス語で点線で示すことを表す en pointillés という言葉を使っている) 驚くべき作品を造るようになる。ゴッホが常に鞄を抱えてプロバンスの田舎へと出かけて行ったが、その姿を想うような作品もある ("Le Grand Van Gogh")。彼の作品を見ていると何かを感じるようになるが、今は言葉にならない。作品のサイトにはジャコメッティへの無意識の傾倒があり、人生の賛歌 "Un hymne à la vie" を歌い上げるものだ、という言葉が見られる。
ところで、1週間ほど前からある姿勢をとると腰の背骨 (腰椎?) が 「こりっ」 と音を立てるのに気付いていた。そして数日前、その姿勢に入った時 「ごりっ」 という音を立て (本当に)、強烈な痛みが走った。遂にという感じである。実は数年前同じような状況になり、その時は床に転がり、どんなことをしても全く立ち上がれないという状態が30分ほど続いたことがある。今回は一瞬の痛みを潜り抜け、何とかそこまで行かずに留まった。
今日のテーマの旅と鞄ではないが、いつも外に出るときは鞄を背負って出かけるが、この一月以上の間ミニ・メモワールのこともあり、フランス語用の重いパソコンを入れていて街を移動していた。それに運動不足が加わったのが原因ではないかと疑っている。参考のためにその重さを量ってみたところ、10kgほどになっていた。日本ではこんなことはしないはずなので、やや気負い過ぎていたのかもしれない。それでも成果が出ればよいのだが、未だに奮闘中という有様である。
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