ドイツ生まれ。後にアメリカで活躍した科学哲学者、
カール・ヘンペル Carl Hempel の著書の中でこの方に出会った。
ハンガリーの医者で、ウイーンの病院に勤めていた1847年に産褥熱の原因と予防法を明らかにした。この本の中では、彼が産褥熱の原因を明らかにするまでに使った論理について紹介しながら、論理や真理に至る過程を解説している。それだけではここに取り上げる気にはならなかったのだが、この人について調べている時に思わぬつながりを見つけたことでその気になったようだ。
何と、"Voyage au bout de la nuit" 「夜の果てへの旅」の
セリーヌ Louis-Ferdinand Céline がこの人についての研究 「ゼンメルヴァイスの生涯と業績」 で博士号を取っていたのだ。こういう何気ない繋がりが、なぜか嬉しく気分をもたらしてくれるのである。
なお、ゼンメルヴァイスが産褥熱の原因を明らかにする過程は興味深いものがあるので、ヘンペルの解説をもとにいずれ紹介してみたい。
Aucun commentaire:
Enregistrer un commentaire