こちらに来て、天候で気付いていることがある。一言で言うと、変わりやすいということ。フランスで言えば、changeant となるだろうか。一日で、快晴、晴れ、曇り、雨、曇り、快晴を経験することが稀ではないのだ。日本にいる時には昼間から外の状況を観察してきたわけではないので何とも言えないが、これほどの変わりやすさではなかったような気がする。街を歩いていて雨が降り出すとどうして傘を持ってこなかったのかとよく悔いていたが、長続きしないことの方が多いと気付くと、少しどこかで雨宿りとか、雨に濡れるのも味なものなどとパリジャンを決め込み、気にならなくなってきた。雨とともにいるという感覚が生まれ、より自然に近付いたような気にもなってくる。要するに濡れたら拭けばよいだけの話で、生活のアクセントくらいに考えられるようになったのである。日本で仕事をしていたらそうは行かなかっただろう。雨は排除すべきものと考え、必死に傘をさしていたのではないだろうか。
ところで、後期のクールは今日ですべて終った。完全な解放感とは行かないが、それに近いものを感じた。よくぞここまで辿り着いたという思いがあるからだろう。先生の最後の言葉は "Profitez de vos vacances!" だった。英語だと "Enjoy" とか "Take advantage of" などを使うのだろうか。フランス語をよく見ると、本当にこの休みから何かを得るようにしなければ、などという考えが浮かんでくる。最後の仕事は残っている ものの、少しずつ考えていきたいと思っている。このように夏の時間を使うのは、おそらく生れて初めてではないだろうか。
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16 mai 2015
天候の変わりやすさも1年目で気付いていたのか、という思いである
それ以来、その変わり易さが何とも愛おしいものに見えてきたこともどこかに書いている
その感情は、今も変わっていない
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