dimanche 10 février 2008

「ええ、M1 は特に」



大学に登録する時に、前期のみならず後期のクールも選択しなければならなかった。コンピュータで一括管理されているようである。後期が始る前に何を取っていたのか見てみたところ、その半分は変更したくなっていた。早速先週初め、その変更が可能かどうか確かめるために担当の秘書さんを尋ねてみた。幸いなことに、希望するクールに変更することができた。

このことは、大学に入る前と前期が終った段階で見方が変わってきていることを示す一つの例かもしれない。あるいは興味に焦点が見え始めているとでも言えばよいのだろうか。日本を出る時には、古代ギリシャから芸術、宗教、現象学、、、の哲学について聞いてみたいなどと考えていたことを思い出す。こちらに着いてからもしばらくはそう思っていたが、実態に触れると時間的にも体力的にも不可能であることがわかってきた。実際、比較的自分に近いと思われる分野でもあの苦しみ方だったのだから容易に想像できるだろう。学問的に何かをする場合、どうしても範囲を狭めなければできないということだろうか。その狭い範囲にも膨大なものが詰まっているのである。

マスター1年目は、幅広くカバーすることを求めていて、その基礎の上により専門的な領域に入っていくのが2年目ということになるのだろう。秘書さんに、「それにしてもM1は厳しいですね」 と語りかけると、「ええ、M1は特に」 との返答であった。専門が進んでいくと幅広い視野が失われやすいので、できるだけ幅広くやっておきましょうか、というのが今の心境である。



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