先週の論理学のクールでのこと。
「これまでに見た (1-->n 羽の) コルボーはすべて黒い」
ここから 「n+1 番目のコルボーも黒い」、あるいは 「すべてのコルボーは黒い」 と言えるか、という典型的な帰納 induction の問題を話している時だった。学生の一人が、その例は余り適切ではないのではないかとコメントを発した。その理由を聞いて、先生はじめ学生の皆さんがにんまり。この例はすでに知っていたので、私もその中に入っていた。
彼は corbeau (烏) を corps beau (美しい体) と解釈していたのだ。これを聞いた時、フランス人でも聞き間違えがあるのだと思い少し嬉しくなっていた。その理由を聞いた先生は、それはハイデッガーにこう聞くのに似ていますね、と言って今日のお題の例を出した。
ハイデッガーに 「存在 (Sein)」 と 「存在するもの・存在事象 (Seinde)」 という概念があるらしい。それを 「存在」 と 「沼」 だと思い、それは一体何のことですかと聞くのに似ているというのだ。
"l'être et l'étant" --> "l'être et l'étang"
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先日の Lunettes rouges 氏と若い学生に混じっての生活について話している時、彼らが奇怪な動物 animal bizzare でも覗き込むようにして見ないかと聞いてきたことを思い出した。これは以前にMDからも聞いていたので、同年代の人はまずそういう疑問を持つようだ。彼らの心の中はわからないが、外からはそういう様子は感じ取られないというのが私のいつもの答えになっている。
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その後、質問の主はスペインからの留学生であることがわかった。わたしの耳には外国人のフランス語には聞こえなかったということで、そのレベルが明らかになった。
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