mardi 24 juillet 2007

仏版高等教育改革 La reforme de l'éducation supérieure en France



先日ハンモックでもフランスの大学危機が叫ばれているという記事について触れたが、現地ではそれが生々しく感じられる。高等教育相 ministre de l'Education supérieure のヴァレリー・ペクレス Valérie Pécresse さんがよく出てくる。先日もテレビの番組に出て早口で捲くし立てていた。キーワードは l'autonomie で、大学も自立せよというメッセージ。企業などと積極的に連携を取り金を集めれば、それだけよい教育・研究ができるというもの。また大学の教育をグランゼコールのレベルまで持っていくことも改革の一つ。インタビューワーがグランゼコールは入学時に競争があるが、大学にはそれがなく学生の選別が行われていないのでは、と質問すると、大学1年生の半分は上に進めないのでそこで選別されているのだ、とのこと。さらに高校に出向いて大学で何が行われているのかを語る、高校との連携の必要性も説いていた。女性ながら有無を言わせない突進力がありそうだ。

Le Figaro にも国立高等鉱業学校の改革に成功しているトップが、高等教育には金がかかる (il a un coût) ということを認めないのは偽善者で、理想やミッションを見失いようにしながら、利益を追求しなければならないという論を発表している。国際競争に曝されている大学も今まさに l'ouverture が必要であるととして、国に求めるのではなく自らが国に何ができるのかを問えというケネディの言葉まで引用して熱い。

"Ne demandez pas à votre pays ce qu'il peut faire pour vous, demandez-vous ce que vous pouvez faire pour votre pays."

日本で何年か前に行われたことが、フランスでもこれから行われようとしているということなのだろうか。この改革 (彼女に言わせると文化革命 "une révolution culturelle" ということになるのだが) には教師の組合が発言しているのは予想できるが、学生の組合も積極的に顔を出ているのは日本ではなかったようだ。いずれ学生の評価の見直しや学費の値上げなどがあるのかもしれない。



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