mardi 15 janvier 2008

少し広いところから



今日は、マスター1年目の仕事をどのようにするのかについての二回目のランデブーがあった。先週は私の考えている計画についてスケッチしたものを提出しただけであったので顔見世になり、今日が実質的なディスカッションの始まりであった。

初めてこの領域に入ってきたのでどのようなテーマについてどのように進めればよいのかということが全くわからずにいたが、とにかく1年間でまとめられそうなものについて書いてみた。もちろん、哲学には考えてはいけない領域はないはずであり、ブランシュヴィック (Léon Brunschvicg, 10 novembre 1869 - 18 janvier 1944) の言葉を待つまでもなく、すでに方が付いていると思われる問題こそテーマになるはずなので余り気にする必要はないのだが、1年間でまとめなければならない (最終的には50ページほどの論文にする必要がある) ためテーマを絞って書いてみた。

«La philosophie est la science des problèmes résolus.»

教授は私のスケッチを読み、他の可能性についても言及しながら私の考えを探っていた。その中で私も気に入ったのは、まだマスター1年目なのでもう少し広い領域を概観するようなところから入っていってはどうか、という考えである。このところの暗中模索の中、とにかく1年目のことしか頭になく、その間でまとめられるようなテーマを選ぼうとしていたのだろう。テーマがどうしても狭くなり、自分自身も窮屈に感じていたのだ。その上、もともとは長い目でゆっくりやりたいと思っていたので、そう決めたことにより頭の中がすっきりしてきた。さらに、関連の研究をしているドクターの学生さんやポスドク数人とランデブーをするようにとのことで、講義を聞いているだけの生活から、研究に向けて少しずつ動き出しているようである。

ということで、さらに幅広い視点からの計画を2週間以内に書かなければならなくなった。この期限は、前期の成績を点けなければならない締め切りがあるためだという。実は試験休みが今週から3週間ほどあるのだが、これで完全に課題処理週間に代わることになった。


ところで、今日顔を出したところは去年の三月に訪れており、そこの秘書さんに促されて私 の書類を置いてきたことがこちらに来る切っ掛けになったところでもある。彼女がそういう言葉をかけてくれていなければ今ここにはいないという点で、私の恩 人と言える人である。一度挨拶をしたかったのだが、確かめてみるとすでに辞められたとのこと。残念な思いで建物を出た。



学生時代にオーケストラで trp をやっていたが、ジャズ研の人に誘われて何度か顔を出したことがある。あるコンサートの出し物の中にブラスが炸裂するように編曲されているこの曲も入っていて、文化の違いからか異常に興奮したことを思い出す。



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