vendredi 9 octobre 2015

パスツール研究所のSさんとばったり、 これがパリ?

9 octobre 2008


2回目のクールが終わり、コレージュ・ド・フランスの科学関連のコロックに向かうがお昼休みだった。プログラムを見るとそれほど興味を惹かなかったので昼食後リブレリーに入る。入門者用の哲学書が目に入ったので2冊ほど手に入れ、研究所に向かった。4時間ほど比較的集中して仕事ができた。それから少し歩いて馴染みのカフェに入り、今日のまとめをしようとしたその時に声が掛かった。今日の写真の左の方である。パスツール研究所を3年ほど前に訪れた時、研究室の秘書をしていたが1年ほど前に研究所でばったり会った時に別のセクションに移ったことを知った。

今日は写真右の友人と前の通りでこちらもばったり会ったので、今シャンパンで乾杯している、一緒に話をしないかとのお誘いであった。3年前に訪問して以来まだ数回しか会っていないがいつもこういうパターンである。彼女も不思議がっていた。いろいろな話が出た。Sさんの友人にこれまでの経過と私が感じているフランス文化(特に、哲学関係)の特徴について話をする。そうすると彼女は私の考えを訊いてきた。そういう道を歩んでいるということはあなたの意志が導いたものなのか、この世に自由意志はあると思うか、自分でないとしたら一体誰がそれを決めているのか、その誰かはどうやったらわかるのか、などなど。さらに、あなたはフランス文化に何らかの魅力を見つけているようだが、昔こそ豊かなものがフランスにもあったが、今はどうでしょう、悲観的に見ているとのご意見。

Sさんには数日前の快挙について聞いてみると、フランソワーズ・バレ・シヌシさんに今日会ったが晴れ晴れとした笑顔だったとのこと。"être sur un petit nuage" (現実が遠くにあるような、夢の中にいるような) 気分でいる、そして一夜にして別世界に住むことになってしまったと言っていたようである。お二人の知り合いや身内には日本に滞在したことのある人から来月日本女性と結婚して日本に永住することになっている人までいるとのこと。1時間ほどたっぷり話をして、こういうことがあるのがパリですね、と素晴らしい笑顔のSさん。再会を期して別れた。





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vendredi 9 octobre 2015

あれからもう7年といういつもの感慨が湧いてくる。
Sさんとはこの時以来お会いしていない。
Sさんと知り合いになったのはわたしの友人MDの研究室でのこと。
その彼も数年前に研究所を定年になった。
彼はその後1年だけソルボンヌで哲学をやったが、水が合わなかったのだろうか。
今は研究の方に戻っているようだ。






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