mardi 11 mars 2008

30年ぶりの再会



昨日の朝、ラジオからは リチャード・ロジャースとオスカー・ハマーシュタイン2世の名コンビが生んだ Oklahoma! から "Oh, What a Beautiful Morning" が流れている。期待してシャッターを開けると外は嵐。この世はそういうものかもしれない。

午後から外出し、オデオン近くの本屋で歴史関連の本を5-6冊仕入れる。それから、先週土曜に学生オーケストラで音楽を一緒にやっていた同期に当るSu氏から電話が入り、ご家族でフランスを旅行中とのことで再会することになったホテルまで出かける。実に30年ぶりのことである。2年前に会ったS氏の時とは異なり、学生時代と余り変わっていないようで驚きはなかった。最近、学生オーケストラの同期の連中が集まったとのことで、それこそ学生時代以来の寄せ書きなるものをいただいた。その中に、オーケストラの練習場で 「私は良い日本語を研究しているのです」 などと私が発言したのを覚えているというT氏の言葉を見つけ、自分の思いもよらない過去の姿を垣間見ることになった。一体何を考えて生活していたのだろうか。こういう瞬間には、そういうことを言っている人に会ってみたくなるのだ。

ホテルを出て、モンパルナスの辺りを散策後、レストランで食事となった。この間、彼が10年ほど前に患ったおそらく脳血管の病気の話が出ていて、単に身体的苦痛に留まらず、精神的にも相当に苦労された様子であった。話を伺いながら、そもそも病気とは何なのか、その上で患者のみならず医者、さらに言うと社会が病気をどのように捉えるのか、捉えるべきなのか、今の医療の中で患者さんが癒されることはあるのか、もしそれがないとしたら今の医学は何をやっているのか、患者と医者の関係は?、さらに今の医学教育はこれらの点に目をやっているのか、、、などなど、病気や今の医療を取り巻く問題についての疑問が頭を巡っていた。そして、これらの問題は広く深く考えるに値するという想いを強くしていた。

海の幸を食した後、ホテルに戻り再会を期して別れた。



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