mardi 18 mars 2008

長崎からのお客様


昨日は、長崎大学のM先生がこちらの研究所との共同研究のために来られたのでお会いすることになった。いつからお知り合いになったのかわからなくなっていたのでお尋ねしたところ、8年ほど前に福岡であったシンポジウムで言葉を交わしたのが始まりとのことであった。先生が10年ほど滞在されたアメリカから帰国 されてまもなくの頃ではないかと思う。それから私が所属していた研究所でも超満員の講堂で講演していただいたことがある。それ以来ということになるから不思議なご縁である。

今回はホテルで推薦されたレストランがお休みだったため、思い切ってカルチエ・ラタンまで出て、1906年開店という由緒あるレストランに辿り着くことができた。日本では年度末で忙しい時期でもあるためか、こちらの時間がゆったり流れているのに感激されていた。また、こちらの人の応対を見ていて、人当たりが優しい、柔らかい感じがするという印象を持たれたようで、アメリカよりは日本人に合うのではないかとの観察。私もこの観察には同意したい。

忙しい日本では哲学的な思索に時間が取れないので、今回のようにその場を離れる時間が貴重であるとのお話であった。長崎は西洋との接触が古く、学問的にも古い資料が沢山あるのではないかと期待していたが、大学が爆心地にあったためほとんど残っていないようだ。大学での教育、例えば最近興味が沸いている医学の歴史や倫理が教育されているのか、されている場合にはどのように行われているのか伺ってみたところ、歴史などは大学に入ってすぐ、倫理の面はその後も週に一コマ程度の時間は割いているとのお話であった。帰国した折には是非とのお話であったので、現場で直接お話を 伺ってみたいという希望が芽生えていた。

今回は遠路日本酒を持参していただいたので、やっと日本から持参したお猪口が使えることになった。次回は長崎でワインの乾杯をしたいものである。

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今朝、メトロの中でフランス語のクールの資料にあった、特にBRIC (Brésil, Russie, Inde, Chine) への投資に関するル・モンドの記事を読んでいる時、長崎という土地柄もあり、中国や韓国とも連携を深めているという話の中で、あの広い中国に時差がないと いうことが指摘されていたことを思い出した。北京は時間の流れまでもコントロールしているということだろうか。




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