mardi 11 septembre 2007

音楽を聴きながら



こちらに来て、クラシック音楽専門チャネルを流しっぱなしにして何かをする、という贅沢を味わっている。日本の場合、普通のラジオではそういう贅沢は望めないし、音楽を聞いている時の感覚がこちらと違うのだ。最初にその差を感じたのはアメリカにいる時である。彼らの音楽が極々自然に自分の中に入ってくる悦びを覚えたのは。それ以来、いつかはその状態を再現しようとしていたのかもしれない。何がそうさせるのだろうか。環境とは恐ろしいものである。

先週パリ中を探し回って (少々オーバーだが、それくらい近くで家具屋さんは見つからなかった) やっと見つけた机が届いた。 組み立て式なので、一人での作業はなかなか大変。途中から汗がたらたらと流れてきた。普段、歩いてはいるが、全身を満遍なく使ってはいないようだ。支える腕が震えていた。体のことを言えば、こちらに来て手をよく使っているように感じる。いろいろなものとよく接触しているようだ。日本で眠っていたこの手をもっともっと使いたいものである。

ところで、包装にたっぷり使われていた発泡スチロールを処理している時、細かい粒が部屋中に飛び散った。備え付けの箒のようなもので掃除をするがなかなかうまくゆかない。このままにしておくのも気が滅入るので、近くの電気製品の店で掃除機 aspirateur を仕入れる。これで気分がすっきり。これからも掃除をしていこう、という気になっていた。この間、音楽は流れたままであった。この町でのダンボールや発泡スチロールの廃棄は、月・木にまとめてすぐ前の通りにある大きなゴミ箱の横に置いておけばよいという。

そうこうしているうちに、大学に行きそびれる。事務の閉まるのが4時と早いからだ。やはり、家のことは一日に一つか二つくらいしかできないようだ。逆にそれくらいに抑えておく方が体にはよいのかもしれない。



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