mardi 25 septembre 2007

枝付きトマトなど Tomate grappe et ...



当然なのだろうが、こちらに来て食べるものが変わってしまった。予想通り、毎日バゲットにはお世話になっている。しかも、コチコチになっても口に運ぶとは、日本では想像もできなかった。お店に行くとチーズとハムの種類の多さに驚く。日本ではほとんど食べることのなかったチーズに食指が伸びる。その行動にも驚く。そこに並べられたすべてを端から少しずつ味わってみたいという欲求が生れるようになっては、呆れ返ってしまう。最近では呑むこともなくなっていた牛乳にも手が伸びる。野菜にもいろいろ珍しいものがあるのだろうが、まだじっくり見るところまでいっていない。

しかし、このところ気に入ってきている野菜がある。それが枝付きトマトあるいは房とりトマトと言われる tomate grappe だ。日本では見たことがなかったので最初は抵抗があったが、買ってきてその枝から一つひとつ取っているうちに、その感じがよくなってきた。愛おしさにも似たものを感じ始めている。ばらになっているよりは、より自然に近い形なのでそう感じるのだろうか。よりトマトというものの実体に近づいたように感じているかのかもしれない。あるいは、そのためにあたかも自分が育てたものを収穫しているような錯覚にでも陥っているかのようでもある。そうだとすれば、自ら畑に出て、育ったトマトを、さらに言えば、自ら育てたトマトをとってきて食べるのが最高の贅沢になるのだろう。

食べ物ついでにもう一つ。今まで塩だと思っていたのが、実はニンニクであった。アパートについて2日目に、ニンニク入りの塩だとばかり思って買ったもので、これまで少し塩味がたりないなとは思っていた。今日じっくり表示をみると ail semoule (セモリナとニンニクが混じったもの) となっている。納得できたのですっきりしたのはよいが、いつもの思い込みの強さは依然健在である。早速 sel de mer を仕入れた。

店を出ると雨が降り出してきた。急ぎ足とも小走りともつかない足取りでアパートに向かう時、どこからともなく漂ってくる香りが鼻を二度刺激した。確かめると土の匂いだった。久しぶりである。



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